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一部の種を除いて常緑の葉を持つ多年草で、花弁状に見える部分は植物学的にはがく片です。また、がくに見える部分は茎葉です。栽培上の性質は種によって異なりますが、幸いなことに変異が多く見出されているオオミスミソウが一番強い性質をもっています。交配によい更に性質が強くなり、育てやすくなります。
皆さんの雪割草は綺麗に咲いたでしょうか?。早春の草花の中でも、花の形や花の色に変異があることで、雪割草はますます人気が出てきているようです。さてこの雪割草ですが、花の後の手入れをちゃんとしてやらないと、来年の花が思ったように咲かないと言うことになりかねません。このページでは、年間の管理についてわかり易く書いていく予定ですが、今回は花の咲いた後の管理について触れたいと思います。
花を楽しんでいると、早く咲いた花は先に花びらが散ってしまいます。種を採ろうとするのであれば切り取ることは出来ませんが、そうでない時は花柄の根元から切り取ってください。それも出来たら花びらが散らないうちに切り取ります。花びらが散って用土の上に落ちたままにしておくと、カビが生えてきて新しく伸びてきた葉にもカビが移って枯れてしまいます。
また、花が終わると株元から新しい葉が伸びてきます。この時に花柄を切り取ったように古い葉(昨年の葉)もすべて切り取ってやり、株もとがよく日に当たるようにしてやります。
花が終わったら、綺麗な花を咲かせてくれたお礼に肥料を与えます。いろんな肥料が市販されていますが、良質な有機性のものや、液肥などでいいと思いますがやり過ぎには注意したいものです。
また消毒ですが、害虫はあまり心配しなくてもいいと思いますが、葉や根を枯らす病気には鉢で栽培する時には気をつけたいものです。いづれも病気が発生してからでは手遅れですので、梅雨に入る前から殺菌剤の散布をおこないます。薬剤もいつも同じものを使わず、3種類くらいのちがった薬剤を交互に散布してやります。薬剤のうすめ方は、説明書をよく読んで規定量より濃いものは散布しないようにしてください。
また花が終わりになる頃は、気温もかなり高くなります。散布する時間ですが、朝か夕方の涼しくなってから行うようにします。
植え替えは秋といわれていますが、花後新葉が固まった梅雨の頃に行うのも、植痛みが少なく秋に行うより来年の花がいいという人もいます。
買い求めた雪割草の株がポット植だったり、株が多く根が混んでいるようだったら植え替えてやりたいものです。
鉢は雪割草専用の通気性が良く、鉢底の穴が大きなのが理想的ですが、求めにくかったり高価だったりとすべてをこのような鉢に植えることも難しいと思います。安い駄温鉢でも深めのものであれば充分栽培は可能です。またプラ鉢でも腰高のものであれば充分栽培は出来ます。
用土ですが、鹿沼土を主体に栽培場が乾燥しやすい場所であれば赤玉土を混入したり、軽石系の土を混ぜたりして自分の作場のくせを早く見つけて、教科書どおりではなく自分なりの用土を見極めたいものです。
栽培や交配については、当協会の副会長・岩淵さんの最新刊、新潟日報事業社発行の「雪割草」を参考にしていただきたいと思います。