設立の背景

我が国は北海道を除いて、学術的に貴重な雪割草(Hepatica)が4種類分布する。分布は局所的で、しかも、一般に群落を構成する個体数は少なく、最近の地球の温暖化や人的活動の結果、自生各地で絶滅が強く懸念されている。一方、新潟県を中心にして日本海側に分布するオオミスミソウは耐暑性が強くかつ花色や花形などに変異が多く、育種学的にも世界から注目されている。

豊かな自然を守るひとつの方法として、私たちは雪割草を大切にする気持ちが日本の自然を守ることにも繋がると考えた。雪割草の育種技術が年々向上し、園芸的な価値の高い品種が大量に生産できるようになった。それに伴い世界各地からの関心が高まり、園芸的な地位を確立してきた。

何ごとにも国際化が叫ばれる昨今、我々は国際雪割草協会の設立を日本でスタートすることが大切と考えた。

自生地に近く、育種活動家も多い新潟県(国営越後丘陵公園)に、その活動の拠点を望むものである。

設立の趣旨

  1. 各地の自生地保護と環境保全の推進。
  2. 自生地に影響を与えない地域への雪割草人工増殖苗の植栽協力。(国営越後丘陵公園内に植栽協力
  3. 会員相互の交流と情報交換による国際交流と知識や育種技術の向上。
  4. 人工交配による新種作出、雪割草の園芸化の普及。
  5. 機関紙の発刊。

会の運営

  1. 会には会長1名と副会長若干名、事務局長1名を設ける。
  2. 会員は世界各国より募り、必要に応じて海外及び国内各地に支部を設置する。
  3. 各会員より年会費及び必要に応じて臨時会費を徴収する。

2000年9月3日

設立発起人