育種用語の基本
- 自家受粉 セルフ(self pollination)
- 同一個体のメシベに同じ個体の花粉が受粉する現象
- 他家受粉 クロス(cross pollination)
- 遺伝子を異にするものの交配(交雑受粉)
- 交配(mating)
- 2個体間の受粉、親の遺伝子型の異同は問題としない。
- 交雑(crossing)
- 「狭義」着目する遺伝子およびその対立遺伝子をホモにもつ2個体間の交配といい、この子供をF1という。「広義」遺伝子を異にする交配を指す。
- ホモ(homozygote)
- 同型接合体・遺伝子型をAAあるいはaaとし前者を優性ホモ(優性同型接合体)といい後者を劣性ホモ(劣性同型接合体)と呼ぶ。自家受粉で目的とする形質は分離しない。
- ヘテロ(heterozygote)
- 異型接合体・遺伝子型をAaとする。自家受粉で目的とする形質は分離する。
- F1―雑種第一代 First Filial generation(hybrid)
- 通常、着目する形質の遺伝子が優性と劣性のホモ同士の交配を交雑(狭義)と呼び、その子供をF1という。雪割草の場合雑種性が高いので(ヘテロの状態)A×BがF1といえないことの方が、はるかに多い。
- 実生 みしょう(Seedling)
- 本来の意味は、種子植物のタネから発芽した幼植物のことであるが、園芸的には播種(タネ播き)することを指したり、播種して作った小苗を実生苗といったりする。