- メインメニュー
我が国は北海道を除いて、学術的に貴重な雪割草(Hepatica)が4種類分布する。分布は局所的で、しかも、一般に群落を構成する個体数は少なく、最近の地球の温暖化や人的活動の結果、自生各地で絶滅が強く懸念されている。一方、新潟県を中心にして日本海側に分布するオオミスミソウは耐暑性が強くかつ花色や花形などに変異が多く、育種学的にも世界から注目されている。
豊かな自然を守るひとつの方法として、私たちは雪割草を大切にする気持ちが日本の自然を守ることにも繋がると考えた。雪割草の育種技術が年々向上し、園芸的な価値の高い品種が大量に生産できるようになった。それに伴い世界各地からの関心が高まり、園芸的な地位を確立してきた。
何ごとにも国際化が叫ばれる昨今、我々は国際雪割草協会の設立を日本でスタートすることが大切と考えた。
自生地に近く、育種活動家も多い新潟県(国営越後丘陵公園)に、その活動の拠点を望むものである。
2000年9月3日